住友電気工業は、韓国のサムスン C＆T より、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）とアブダビ国営石油会社向けに超高圧直流ケーブルを受注した。中東地域初の大規模直流送電プロジェクトで、ルートは全長140キロメートル、業界最高電圧クラスのケーブルが採用される。2022年度中に正式発注を受けて着工し、2025年に完工予定で、受注金額は約200億円の見込み。

超高圧直流ケーブルは、送電ロスが少なく、洋上風力や離島送電といった長距離大容量送電に適している。住友電気工業はこれまでも英国・ベルギー間に敷設したほか、ドイツでもプロジェクトを受注している。ＵＡＥは、2050年に温室効果ガスゼロを国家目標としており、本土と海上のエネルギー関連施設を結ぶ海底送電網を構築する。