中国塗料は塗料業界3位だが、国内船舶用ではシェア6割で、世界2位のシェアを持つ。丸亀市の造船会社が建造中の世界初の電気推進タンカー「あさひ」に、同社の高性能防汚塗料シープレミア 3000 PLUSが採用された。シープレミアは内航船用の高性能防汚塗料で、従来の防汚塗料と比較して5～8％の燃費削減効果が期待される。

「あさひ」は、リチウムイオン電池を動力源とする100％電気推進船でＥＶ100台分に相当する大容量リチウムイオン電池を搭載する。10時間のフル充電で150～180キロ航行できるという。発電機を搭載した電気推進船は実用化されているが、エンジンや発電機がないタンカーは世界初となる。航行時に排出する二酸化炭素やばい煙がゼロで、騒音や振動も抑えられる。