5月10日に前3月期売上を374億円から371億円、経常利益を2億4800万円から1億5200万円、純利益を2億9100万円から1億8100万円へ大幅下方修正していた。印刷材料の販売が需要低迷により落ち込んだほか、文書のデジタル化事業でも官公庁・自治体からの大型案件が減少していた。前3月期の着地はほぼ下方修正の計画通り。

2020年3月期売上は4.5％増の302億円、経常利益は3.8倍の5億7800万円、純利益は2.2倍の3億5500万円と、急回復を計画している。選挙システム機材では、4月の統一地方選挙や、7月の参議院選挙に、新製品の投票用紙自動交付機や読取分類機などの機器や業務管理システムの拡販を見込んでいる。文書のデジタル化事業は、資料の電子化による業務効率化で、民間需要を取り込む。ムサシは何といっても選挙関連株の代表格で、前期は国政選挙などの大きな選挙がなかったが、今期は目白押しで、業績上振れもありそうだ。ムサシの株価は61円高の2334円。