前3月期売上を3000億円から3190億円、営業利益を165億円から172億円、純利益を118億円から125億円へ上方修正した。受注残高も2800億円から3300億円と17.9％上方修正した。高砂熱学工業は、空調工事の最大手で、首都圏の大型再開発工事が順調に進捗し、工場やデータセンターの産業設備工事も増加した。大都市圏の再開発案件は活発化しており、受注も大幅に伸びた。

人件費の高止まりで収益は伸び悩むと見られていたが、オフィスや商業施設の空調工事需要が旺盛。施工能力の限界に迫っているようだ。株価は1850円がネックラインとなっており、上方修正でブレイクすれば、200日移動平均の1900円あたりが目標として意識されそうだ。信用倍率は0.32倍と売り長状態で、踏み上げ要素もある。高砂熱学工業の株価は24円高の1792円。