注目銘柄

    注目銘柄 2025/2/3 14:03
    (9984) ソフトバンクグループ 調整後単体保有株式価値、主要構成要素を分析
    ソフトバンクグループ(SBG)の調整後単体保有株式価値は、主要投資先の市場価値を基に算出されるが、グループ内取引や金融契約を考慮する必要がある。以下、主要な構成要素について整理する。

    まず、Arm(アーム)は、SBGの保有株式数に相当する米国預託証券(ADR)数とその市場株価を掛け合わせた額から、SVF1から取得した株式の未払金残高およびマージンローン負債額を控除して算出する。

    ソフトバンク・ビジョン・ファンド1(SVF1)は、ファンドの純資産価値(NAV)に対するSBGの持分と成功報酬見込み額を合算した価値を反映する。ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)も、NAVに対するSBGの持分などを基に評価される。

    ラテンアメリカファンド(LatAmファンド)についても、NAVに対するSBGの持分および成功報酬見込み額が価値の指標となる。

    国内事業の中核を担うソフトバンク(SBKK)の価値は、SBGの保有株式数と同社株価を掛けた額から、マージンローン負債の相当額などを差し引いたものだ。

    Tモバイル(T-Mobile)については、SBGの保有株式数と同社株価を単純に掛けた評価となる。一方で、ドイツテレコム(Deutsche Telekom)は、保有株式価値からカラー取引の満期決済額を差し引くことで調整される。

    中国の巨大テック企業アリババ(Alibaba)は、SBGが保有する米国預託証券の価値を算出したうえで、カラー契約やフォワード契約といった未決済の先渡売買契約の満期決済額を差し引いた調整後の評価が適用される。

    これらの計算は、SBGの投資ポートフォリオ全体の時価評価に直結し、グループの財務戦略を反映する指標となる。

株式情報更新 (2月3日)


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