ＳＯＭＰＯホールディングスは、2025年3月期の業績予想を上方修正するとともに、最大1550億円の自社株買いを実施すると発表した。政策保有株式の売却が進んだことで、有価証券売却益が当初の想定を上回る見通しとなったためだ。

通期の連結業績予想について、経常利益を従来予想の3200億円から5500億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を2300億円から4000億円に引き上げた。前期実績と比較しても、経常利益で12.7%増、純利益で3.9%減とほぼ横ばいの水準を確保する見込みだ。

主力の損害保険ジャパンの業績予想も上方修正し、経常利益を1850億円から3610億円に、当期純利益を1570億円から2880億円に引き上げた。正味収入保険料は22700億円から22470億円に下方修正したものの、利益面では大幅な増益を見込んでいる。

11月27日から来年5月19日にかけて、最大1550億円・7200万株の自社株買いを実施する。これは発行済株式総数の7.44%に相当する。さらに期末配当予想も1株当たり56円から76円に引き上げた。これにより年間配当は132円となり、前期実績の100円から32%増配となる見通しだ。