・ヤマハは、中国市場の一段の減速を織り込み、通期の連結業績予想を下方修正した。売上収益は前回予想の4,750億円から4,600億円に、親会社の所有者に帰属する当期利益は355億円から180億円に引き下げた。第2四半期に中国とインドネシア工場のピアノ生産設備等に関して78億円の減損損失を計上したことが主な要因だ。

楽器事業では、中国市場のさらなる減速が響き、アコースティックピアノや電子楽器の販売が不振に終わった。一方で音響機器事業は法人向けの需要が堅調であり、大幅な増収となったものの、全体としては厳しい状況が続いている。

・サンリオは、好調な業績を受けて通期の連結業績予想を上方修正した。売上高は前回予想の1,193億円から1,306億円に、親会社株主に帰属する当期純利益は287億円から311億円に引き上げた。国内の店舗・テーマパークでの売上高が計画を上回って推移したことや、北米や中国におけるライセンス事業の好調が寄与している。

・DMG森精機は、欧州工場の新ERP導入における追加費用の発生や人件費の増加により、2024年12月期の連結業績予想を下方修正した。売上収益は前回予想の5,500億円を据え置いたが、営業利益は585億円から440億円に、親会社の所有者に帰属する当期利益は360億円から100億円に引き下げた。また、ロシア事業拠点がロシア政府によって収用された影響もあり、一時的な損失が発生している。