合弁会社「シンクレスト」を設立し、中分子医薬品向け受託研究開発製造事業に本格参入する。出資比率は大塚化学51％、横河電機49％となる。ペプチド医薬品や核酸医薬品といった中分子医薬品が、薬効が高く副作用が低いことから、受託開発から受託製造までを一貫して請け負うＣＤＭＯに参入する。医薬品の合成手法では、連続生産が可能なフロー合成法を採用する。大塚化学の最先端のフロー合成技術や中分子医薬品製造技術と、横河電機が持つ世界トップレベルの計測・制御技術で実現可能となる生産工程管理を融合させることにより、世界最先端のインライン計測統合型連続フロー合成法の開発に成功した。

中分子医薬の原薬や中間体・原料を製造するマルチパーパスプラントである大塚化学鳴門工場が完成しており、中分子医薬品のみならず、中分子を主体とした各種化学合成が可能な原薬、原薬中間体、原料の高純度オンデマンド生産が可能となっている。5月をめどに営業を始め、売上高は3年後に数十億円規模を目指す。