三井化学は、透明樹脂「アペル」でVR(仮想現実)用途で本格採用を目指すほか、車載
センサー分野や医療用途で新たな市場を開拓する。アペルは、三井化学が独自に開発した多機能な透明樹脂で、ポリオレフィン樹脂と非結晶性樹脂の性能を融合させた、環状オレフィンコポリマー。光学プラスチックレンズ用途のほか、食品用包装材、医療用包装材としても採用されている。
高屈折率のため、車載カメラレンズやヘッドアップディスプレイ用部材などAR・VRデバイス用光学部材としても優れている。これまでの主力は
スマートフォンのカメラレンズ向けだが、今夏から大阪工場の新ラインが商業生産に入るため、用途拡大を急ぐ。