キリン HDは、京都大学
iPS細胞研究所発のベンチャー「リジェネフロ」と
iPS細胞を使った腎臓病治療で共同研究する。腎前駆細胞を用いた細胞治療のための非
臨床試験用・
臨床試験用サンプルの製造プロセス開発を目的とする。慢性腎臓病は国内成人人口の13%にあたる約1300万人の患者がおり、うち約33万人が透析療法患者で、透析医療費は年間1兆5000億円にも上る。
人工透析患者を減らすための技術の開発は、社会的急務となっており、腎移植を除いて有効な治療は存在していない。リジェネフロはヒト由来の
iPS細胞から腎臓のもとになる「ネフロン前駆細胞」の作製技術を持つため、提携により腎臓病の治療研究を加速する。