宇部興産がバイオ医薬品市場への参入を準備していると、報じられている。これまで自社開発の超耐熱性多孔薄膜「ポリイミド多孔質膜」の研究を進め、医薬品原料となるたんぱく質の生産効率を高める細胞培養システムを開発していたが、ヒト及び動物細胞の高効率大量培養が可能と判断したようだ。通常の培養方法では細胞の老化によって失われる幹細胞の性質を、ポリイミド多孔質膜を用いて再生医療にも応用できることも見いだしていた。

抗体医薬品やワクチン、診断薬などの市場ニーズを見極め、バイオ医薬品市場に参入し、100億円以上の事業規模を目指す。