ニチコンは、マレーシアで2024年に導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーを生産する。ニチコン マレーシアは金額ベースで約50％、数量ベースで約35％がＡＳＥＡＮ向けに出荷されており、欧米やインド向け出荷も増えている。23年度も積極投資により、アルミ電解コンデンサーの生産量を18年度比1.21倍に拡大する。日本、中国の工場とともにニチコン　マレーシアでもフル生産しており、新生産棟を建設する。

導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサは、車載分野および通信分野等において需要が高まっている。電解質に導電性高分子と電解液を採用することで導電性高分子の特長である低ＥＳＲ性能と高耐熱性能に加え、電解液による酸化皮膜修復性能を保持しており、アルミ電解コンデンサおよび導電性高分子アルミ固体電解コンデンサの両特長を併せ持っている。チップ形、基板自立形の増産、リード線形オンボードチャージャーも生産している。