ENEOSホールディングスは、2021年9月7日、連結子会社のNIPPO株を非公開化すると発表した。ゴールドマンサックスが設立した特別目的会社(SPC)がENEOSが保有する約57％以外のNIPPO株をTOBで取得。TOB終了後に、ENEOSはSPCに210億円を出資。NIPPOの非公開化後、ENEOSはNIPPOの自社株買いに応じて約1940億円でNIPPO株の全てを売却する。約1700億円の税引き後手取り金が見込まれ、手取り金を活用して環境対応型事業や次世代エネルギー供給事業などの成長事業への投資を加速する。

SPCへの出資でENEOSは引き続きNIPPOを連結対象とする。ENEOSとゴールドマンサックスはNIPPOの企業価値向上で、再上場を行うことを基本方針としている。再上場の時期や条件の具体的な想定はないが、再上場直前にNIPPOはENEOSの連結対象から外れる予定としている。

ENEOSホールディングスの株価は1.57％高の446.2円で推移している。