株テーマ:逆浸透膜(RO)の関連銘柄

水処理膜は、樹脂の穴の大きさで分類され、穴の直系が1ナノ(十億分の一)メートル以下をRO膜(逆浸透膜)と呼ぶ。主に海水淡水化につかうろ過膜で、日本企業の世界シェアは50%を超える。ろ過膜による造水プラントが主流となっている。大型プラントでは、東レ、日東電工が強い。東レは、逆浸透膜「ロメンブラ」使用の海水淡水化装置「TRシリーズ」を展開。


阿波製紙は、徳島県の日本製紙社有地内に逆浸透膜(RO膜)用支持体を製造する新工場を建設する。投資額は90億円。2023年8月に着工し、2024年12月に竣工を予定する。本格稼働すれば、自動車向けと水処理向けの売上比率が逆転し、逆浸透膜(RO膜)用支持体は世界トップシェアの5割を維持すると見られる。逆浸透膜を使った水処理プラントは、海水の淡水化、硬水を軟水化、半導体を洗浄する超純水施設として、世界中で建設が進んでいる。

東レは、中国で工業用水や飲料水向けの逆浸透膜需要が増えていることから、広東省に新工場を建設し、生産能力を倍増させる。ポンプ大手の一角である電業社機械製作所は、逆浸透膜による高効率の海水淡水化装置を開発し、自社のポンプと一体で販売する。

東レのRO(逆浸透膜)「ロメンブラ」がサウジアラビアの海水淡水化プラント向けに連続受注した。サウジアラビアでは人口増加を背景に飲料水確保のための海水淡水化プラントの建設計画が拡大している。第2の都市ジェッダ市の南に位置するシュアイバ地域では、ロメンブラが海水淡水化プラント増設第1期で10年以上に渡る稼働安定性が評価され、第3プラント、第4プラントの増設に採用され、サウジ最大規模の海水淡水化プラントとなる。2009年以降、シュアイバ地域に建設された海水淡水化プラント全てにロメンブラが採用されている。

東レは、香港初の大型海水淡水化プラントであるチョンクワンオウ海水淡水化プラント向けに、逆浸透(RO)膜を受注した。安定した水源が求められており、プラントの造水量は13.5万m3/日で香港における飲料水の約5%を賄う。造水量は将来的に27万m3/日の規模に拡張する計画となっている。

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株式情報更新 (11月23日)


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