株テーマ:ゲームソフトの関連銘柄
近年、ゲームソフト市場は著しい成長を遂げている。2023年の国内ゲーム市場規模は前年比4.6%増の2兆1255億円となり、特に家庭用ゲームハードの売上が前年同期比27.5%増と顕著な伸びを示した。
この背景には、プレイステーション5(PS5)の販売増加や、Nintendo Switchの継続的な人気がある。また、ゲームソフトの販売形態も変化しており、ダウンロード販売が主流となりつつある。海外では約9割がダウンロード専売となっており、日本でも同様の傾向が進行中だ。
さらに、クラウドゲームやサブスクリプションサービスの普及が進み、ユーザーは多様な方法でゲームを楽しむことが可能となっている。
ニンテンドースイッチでは、10月に「ピクミン3 デラックス」「マリオカート ライブ ホームサーキット」、2月に「スーパーマリオ 3Dワールド+フューリーワールド」の発売を予定する。また、追加コンテンツ「ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス」の第2弾となる「冠の雪原」を10月に配信する。
2025年のゲームソフト市場は、過去最大級の大作ラッシュと業界構造の変革が同時進行する激動の年となっている。主要タイトルの発売スケジュールと業界動向をジャンル別に整理すると、以下のようなトレンドが浮かび上がる。
注目の新作タイトル動向
オープンワールド/アクション系では『モンスターハンターワイルズ』(2月28日)16と『グランド・セフト・オートVI』(秋予定・延期の可能性あり)37が双璧をなす。特に後者は開発規模が史上最大級と言われ、Take-Two Interactiveの株価に大きな影響を与える可能性が高い。
RPG分野ではHD-2Dリメイクが主流で、『ドラゴンクエストI&II』(時期未定)2と『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』(3月6日)27が伝統的IPの現代的再解釈を提示。新作では『ファントム・ブレイブ』(1月30日)がアイテム戦略システムで注目を集めている24。
戦略/シミュレーションでは『シヴィライゼーションVII』(2月11日)2が15年ぶりの完全新作として期待される。教育効果の高い歴史シミュレーションとして、ESG投資の観点でも注目株だ。