明治ホールディングスの連結子会社であるＫＭバイオロジクス株式会社は、同社のエムポックスワクチン『乾燥細胞培養痘そうワクチンLC16「KMB」』が世界保健機関（WHO）の緊急使用リスト（EUL）に登録されたと発表した。

このワクチンは1回接種で予防効果を発揮し、乳幼児を含むすべての年齢層に使用可能な弱毒生ワクチンだ。日本では1980年に「痘そうの予防」を効能・効果とする医薬品製造販売承認を取得し、2022年8月には「エムポックスの予防」に関する効能・効果の追加承認を得ている。

WHOの緊急使用リスト登録により、国際機関などが途上国を含む世界各地にワクチンを調達・供給することが可能となる。これは、国際的な公衆衛生上の緊急事態において、未承認のワクチンの安全性や有効性、品質をWHOが審査してリスト化する手続きだ。

ＫＭバイオロジクスは、同じく明治ホールディングスの医薬品事業会社であるMeiji Seikaファルマ株式会社と連携し、今後WHO事前認証（PQ）の取得を目指すとしている。