ラクーンホールディングスは通期経常利益を8億円～8.9億円から11.6億円～12.5億円と40.4％～45％上方修正した。第1四半期の業績が好調に推移したことや、今後の新型コロナウイルスの影響を含めて検証し、予想よりも上回る見通しとなった。

EC事業の「スーパーデリバリー」の流通額が75.2％増と大幅増収。マスクや除菌グッズの好調や非対面への需要が増えたことなどが寄与した。

また、2021年4月期第1四半期(5-7月)の経常利益は91.1％増の3.34億円となった。企業からの問い合わせや申し込みが増加し、EC事業、フィナンシャル事業共に新規利用者が増加した。

セグメント別では、「スーパーデリバリー」のEC事業の利益は78.6％増の3.33億円。対面での営業活動での卸売が困難になった企業や仕入れが困難になった企業が流入し、会員数は1万2664店舗増の17万9731店舗となった。

フィナンシャル事業の利益は61.9％増の1.19億円。「Paid」の加盟企業数の増加などが寄与した。

ラクーンホールディングスの株価は20円安の1300円で推移している。