株テーマ:空飛ぶ基地局の関連銘柄
空飛ぶ基地局関連株
ソフトバンクは「HAPSモバイル」を立ち上げ、宇宙空間にある静止衛星とは異なる成層圏プラットフォームの構築を目指している。静止衛星は赤道上空の約3万6000kmを周回するが、HAPSは高度約20kmの成層圏空域に無人航空機を飛ばすため、1機で半径約100kmが通信可能になる。無人航空機はソーラーパネルで通信基地局設備の動力を確保し、昼間に太陽光発電で蓄電するため、数ヶ月の安定飛行が可能にある。日本全土をカバーするためには40機程度の無人航空機が必要。機体は米AeroVironment(エアロバイロンメント)社と共同開発し、2023年末の実用化を目指している。また、ソフトバンクは「HAPSモバイル」での活用を目指す小型高性能のリチウム金属電池の試作に成功した。2023年度の実用化を目指す。
ニデックとソフトバンクは、2023年6月に成層圏通信プラットフォーム(HAPS)向けモーターを開発した。
楽天モバイルは、地球低軌道の宇宙空間に携帯基地局を設置し、地上のスマートフォンに対して直接通信を提供する「スペースモバイル計画」を、2022年10月~12月頃のサービス開始することを目指している。出資する米国のベンチャー企業「AST」と提携し、災害時にも利用できる衛星通信ネットワークを構築する。多数の小型衛星を地球低軌道に飛ばすため、現在日本全土の70%にとどまるカバー率を100%とすることも可能になる。
KDDIは、イーロン・マスクのスペースXが進める衛星通信サービスの「スターリンク」で提携する。