注目銘柄

    パワー半導体 株価上昇の3銘柄②
    6月16日にノベルクリスタルが次世代素材の酸化ガリウムを用いた世界最高耐圧品の開発に成功したと報じられてから、株テーマ「パワー半導体」への注目が継続している。タムラ製作所は本日、現時点で下落しているが、昨日の日経平均株価の大幅な下落から多くの銘柄が反発している。そこで、株テーマ「酸化ガリウム」「窒化ガリウム」から本日株価が上昇している注目の3銘柄をピックアップした。


    ●5381Mipox
    昨日の日経平均の大幅な下落にも関わらず、逆行高。本日も1.96%高の676円で推移している。Mipoxの株価はパワー半導体が注目されはじめた6月16日あたりから上昇が継続している。

    Mipoxは次世代パワー素子向け化合物など微細表面加工の液体研磨剤大手。3月30日には、民活型オープンイノベーション共同研究体つくばパワーエレクトロニクスコンステーレーション内に設立された材料分科会で、民間企業17社、公的機関3機関と連携し、次世代パワー半導体用炭化ケイ素ウエハーの新しい量産技術の確立を目指した大型共同研究を開始したと発表している。

    なお、経常利益は2021年3月期は3.01億円で、2022年3月期は16.2%増の3.5億円を計画していることから、成長も期待される。


    ●6521オキサイド
    6月18日に半導体材料である窒化ガリウム薄膜単結晶の成長に適した新材料単結晶基盤「SAM」のサンプル出荷を開始すると発表し、昨日の日経平均の大幅な下落に逆行して株価が上昇。本日も2.22%高の8280円で推移している。

    「SAM」は、窒化ガリウムの製造で一般的に使用されるサファイアと比較し、格子定数及び熱膨張率のミスマッチが小さく、従来よりも高性能な窒化ガリウムの実現が期待できるとしている。サンプル出荷を新たな受注開発への糸口と位置づけ、事業拡大の見通しが立った時点から量産に向けて開発する方針で、今後の展開に期待される。

    なお、オキサイドの経常利益は2019年度は1.04億円、2020年度は3.22億円。今期は4.17億円を計画しており、成長も期待される。


    ●6844新電元工業
    昨日、日経平均株価が大幅に下落したが、その中でも0.42%高の4775円と底堅く推移。本日は3.25%高の4930円と株価が上昇している。

    新電元工業の株価は6月に入ってから上昇が続いており、ノベルクリスタルテクノロジーに出資していることも1つの材料となっていると考えられる。また、窒化ガリウム関連では、大容量で高速安定動作を可能にするGaNパワーモジュールの開発をおこなっている。

    新電元工業の経常利益は、2020年3月期が15億円、2021年3月期が▲11億円で、2022年3月期は42億円を計画しており増益となることが期待される。

株式情報更新 (11月23日)


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