川崎重工業は、高度約100キロメートルまで上昇した後、有翼で滑走路に着陸する宇宙飛行機を開発しているスペース・ウォーカーと委託研究契約を締結している。スペース・ウォーカーには、宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）が、民間のロケット開発企業として初めて出資した。ＪＡＸＡの成果を活用し、ロケット開発の鍵となる「複合材タンク」の開発を進めている。

スペースウォーカーは、2025年に有翼式再使用型ロケットの実証実験用の機体を打ち上げ、27年に商用化する目標で、小型衛星や実験用機器を宇宙空間に輸送する。29年には有人飛行サービスも計画している。またＪＡＬグループのＪＡＬＵＸも宇宙輸送システムの実現に向けた宇宙領域等の事業連携を目的とした資本業務提携を締結している。