オリンパスは、内視鏡検査向けクラウドＡＩを開発する英国のOdin Medical（オディン・ビジョン）の発行済株式の全てを取得し、完全子会社化する。買収による一時金3300万ポンドや販売に応じて支払うマイルストン3300万ポンドなどの総額は6600万ポンド（約110億円）となる。

オディン・ビジョンは、著名な臨床医と人工知能の専門家で設立され、内視鏡用の次世代クラウドＡＩ対応アプリケーションを開発している。オリンパスは内視鏡の画像データから腫瘍などの病変が悪性かどうか分析するソフトウエア「エンドブレイン」などの、診断支援システムを保有するが、クラウド型ではない。リアルタイムに収集・分析された手技や臨床データを活用したオディン・ビジョンのソリューションを取り込む。オディン・ビジョンは最終損益は1500万円の赤字。